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受動喫煙は乳幼児突然死症候群の原因
 1999年に精子を調べるとタバコ煙に含まれる発癌物質が精子のDNAと共有結合(DNA付加体)しているのが確認されました。

 図11-4でタバコを吸わない人でも受動喫煙で精子がタバコ煙の発癌物質で汚染させているのが確認出来ます。従って厚労省は2000年に健康日本21で屋外でも徹底した受動喫煙対策を実施し、医療従事者や教育者は率先して禁煙して、社会通念上「タバコのない社会」にするよう各自治体に通知を出しました。文科省も厚労省からの通知を受け、学校を敷地内禁煙、通学路においても受動喫煙対策をするよう各自治体に通知を出しました。

 日本では生まれてくる子供の35%が知的障害やダウン症、口唇口蓋裂などの障害を持っています。この主な原因はタバコ煙に含まれる発癌物質が生殖細胞(精子や卵子)や胎児の体細胞と共通結合(DNA付加体)して遺伝子の改変を引き起こすためです。従って小児癌や成人してからの癌などの遺伝病、次世代への影響にも繋がります。
 厚労省の報告書「喫煙と健康p
200」には、受動喫煙は胎児と乳幼児に生存を脅かす重大な影響を与えると明記されています。