諏訪市湖畔公園 受動喫煙防止重点区域に指定
2023年3月21日
受動喫煙防止重点区域に指定され、2023年4月から喫煙ができなくなる諏訪市湖畔公園
諏訪市は、石彫公園から諏訪湖間欠泉センターまでの市湖畔公園を受動喫煙防止の重点区域に指定することを決めた。4月1日の受動喫煙防止条例「受動喫煙のない思いやりと健康のまちづくり条例」の施行に合わせ、重点区域指定の告示がされる。対象区域内は条例の規定に基づいて禁煙になる。
条例制定は金子ゆかり市長2期目のマニフェストで、昨年9月の市議会で可決された。受動喫煙を防止する市と市民、事業者の責務を定め、重点区域は市民や事業者、有識者の意見を聞き、市長が指定できるとしている。議会側は喫煙所の設置などを求める付帯決議も可決した。
重点区域指定は市内第1号で、観光客が多く諏訪市の魅力を象徴する湖畔公園が選ばれた。対象区域は石彫公園から間欠泉センターまで徒歩10〜15分のエリア。サイクリングロードより湖側の区域で、漁港や桟橋も含む。加熱式たばこも禁煙の対象となる。
市は4月1日、受動喫煙防止重点区域を周知する啓発活動を現地で行う。当面は週末を含めて週2回のペースで実施し、理解と協力を呼び掛けるという。「受動喫煙を防止しよう」と書いた桃太郎旗を設置したほか、公園入口の10〜15カ所に重点区域の説明看板を立てる計画だ。
市健康推進課は「たばこを吸わせないようにする条例ではなく、受動喫煙による健康被害を防止する条例。たばこを吸う人も、吸わない人も、受動喫煙防止を目指し、子どもや妊婦さんなどに配慮し、健康のまちを一緒に作っていきたい」と話している。
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