佐賀県庁の敷地内に喫煙所求める請願、山口祥義知事は
否定的見解「設置は慎重に」
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/857214
佐賀県議会が全会一致で採択した県庁敷地内に喫煙所
の設置を求める請願を巡り、山口祥義知事は2022年05月19日の定
例会見で「県庁の取り組みが社会の先例になることも多
く、受け止められ方を考えると慎重にならざるを得ない」
と設置に否定的な考えを示した。議会側に採択の経緯
などを聞き取り、9月定例会の前に対応の結果を議会に
報告する。
請願は、県庁敷地内が2019年から全面禁煙になっ
たことを巡り、近くのコンビニの喫煙スペースなどに愛
煙家の県職員らが集中し、かえって受動喫煙を誘発して
いるとして県に喫煙所の再設置を求める内容。県たばこ
販売協同組合などが提出し、県議全員が紹介議員となっ
て3月定例会で全会一致で採択した。
これに対し、県医師会や県保険医協会、がん対策に取
り組むNPO法人が設置反対の要望書を知事に提出し、
「たばこが周囲の人にも重大な健康障害をもたらすのは
広く知られた常識」などと指摘した。
会見で山口知事は「医師会の話は至極もっともだ」と
設置反対の考えに賛同した上で「県議会がなぜ全会一致
で請願を採択したのかが分からないので、どういう議論
があったのか、これから(県としての対応を)検討する
中で聞かせていただきたい」と話した。
近隣のコンビニに愛煙家が集中していることには、
「申し訳ないと思っている。そこでの受動喫煙の問題も出
てくるので悩んでいる」と述べた。(栗林賢)
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