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フランス:喫煙者は8日間多く「病欠」する? 研究結果
【パリ/フランス 2007年03月29日 AFP】

 喫煙者は、非喫煙者よりも年平均で8日間多く「病欠」する。このような研究結果が、29日発行の英国の健康雑誌「Tobacco Control」に掲載された。

 調査は、オランダのアムステルダム自由大学の経済学者Petter Lundborg氏が率いる研究チームが、1988-1991年にスウェーデンの会社員1万4000人以上を対象に実施した。

会社員の内訳は、現在喫煙している人が29%、過去に喫煙していた人が26%、喫煙経験のない人が45%であった。
 調査では、1人あたりの病欠日数は年平均で25日間であったたが、現在喫煙している

人では34日間にのぼった。ちなみに、過去に喫煙していた人は25日間、喫煙経験のない人は20日間であった。

 アルコールの摂取や肥満などの社会経済的背景を考慮に入れても、喫煙者と非喫煙者間の病欠日数の差は8日間程度の開きがあった。
 こうしたことから、研究では「喫煙が生産性に影響するのは明白」と結論づけられている。

 スウェーデンは、先進国の中でも最も多くの病気休暇をとる国とされている。経済協力開発機構(OECD)の最新統計では、同国の会社員1人あたりの病欠日数は年平均で25日間。ちなみに米国は9日間である。