公共の場所での喫煙を禁止=ケニアの首都ナイロビ 2007年07月11日 【AFP=時事】 |
ケニアの首都ナイロビでは11日から、公共の場所での喫煙が禁止され、レストラン、バー、オフィス、公共の建物、市場、モール、劇場などではたばこが吸えなくなった。
違反者には最高3000ケニア・シリング(45ドル)の罰金もしくは6カ月の禁固刑が科される。ナイロビ当局は禁煙の徹底に乗り出した。(写真は大勢の人でにぎわうナイロビ市内) ワティカ・ナイロビ市長はバーやレストランのオーナーに対し、11日からの禁煙施行に伴い、喫煙区域を設けるよう促した。同市長は記者団に対し、「われわれはすばやく禁煙を施行する。市の職員が市内各地に印をつけるので、愛煙家には喫煙区域を提供できるだろう」と語った。ケニアではすでにナクル、モンバサで禁煙が実施されている。
ケニア最高裁は06年、タバコ栽培者が起こした訴訟の結果が出ていないとして、ケニア政府が導入しようとした全国規模の禁煙に待ったをかけていた。政府の統計によると、喫煙による年間の税収は約50億ケニア・シリング(7460万ドル)だが、病気、障害、死亡など喫煙によるコストはその5倍になっている。
ケニアは部分的禁煙を導入した国としては、アフリカではタンザニア次いで2番目。タンザニアは2003年に公共の場所での喫煙を禁止している。
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