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たばこと肥満対策を勧告 米大統領がん諮問委
【ワシントン07年08月16日共同】

 米国のがん対策を監視する「大統領がん諮問委員会」は07年08月16日、たばこと肥満をがんの2大要因とし、これらの対策強化を勧告する年次報告書を発表した。

 報告書によると、米国では毎年約50万人ががんで死亡し、約150万人が新たにがんと診断される。いずれも3分の1はたばこ、もう3分の1は肥満が原因という。

 米国では不健全な食生活と運動不足で肥満が急増、2016年には人口の半分が肥満になるとの推計がある。肥満の人はそうでない人に比べ、死因に占めるがんの割合が男性で約50%、女性で約60%以上高いことが最近の研究で分かってきたという。

 このため諮問委は、正しい食生活と適切な運動を促進する施策や、学校にスナック菓子の自動販売機を置かないことなどを求めた。