アイルランドの心臓発作件数
禁煙制度導入後に減少
 [2007年09月04日 ロイター] 

 2004年3月に世界で初めて職場での禁煙制度を全国的に導入したアイルランドでは、同制度導入後の1年間で、心臓発作の件数が約1割減少した。コーク大学病院の研究チームが4日に発表した。

 エドモンド・クローニン氏が率いる同チームは、同国南西部の公立病院に心臓発作で入院した患者数を調査。禁煙制度導入後の1年で11%減ったことが明らかになったとしている。

 欧州心臓学会議で同統計を発表したクロニン氏は、今回の結果について、保健当局が世界中で禁煙制度強化を考えるきっかけになるとの見方を示した。

 喫煙は、肺がんのリスクを高めるほか、動脈壁にコレステロールが沈着することなどを通じ、狭心症や心不全など心臓疾患のリスクも高めることが分かっている。