子どもたちに無煙環境を!
掲載日2009年04月28日 <自>
〈子どもたちに無煙環境を!〉
鹿島市 掛園浩
十六日の本欄で、佐賀市の医師が、バス停での受動喫煙対策をするよう述べられていました。
たばこ煙に含まれる発がん物質は、肺で血液に溶け全身の細胞に送られます。成長期の子どもは細胞分裂が活発で、この時期に発がん物質で細胞の遺伝子が傷つけられると、その後の細胞分裂は、傷がついた状態の遺伝子で細胞分裂を繰り返さなければなりません。
一番深刻な影響が出るのが生殖細胞です。次世代に伝える生殖細胞の遺伝子に傷がついたら、その影響は子々孫々に影響してきます。生殖細胞(精子)をDNA検査すると、たばこ由来の発がん物質で遺伝子が傷つけられていることが確認されています。
従って、厚労省の受動喫煙対策検討会報告書では、学校や公園、飲食店などの公共空間については「原則として全面禁煙」とし、特に子どもが利用する学校や医療機関などについて、通学路などの屋外であっても受動喫煙防止策を進めるよう求めています。
次世代を担う子どもたちに、たばこ煙のない無煙環境を! (佐賀禁煙の会理事、四十二歳) |