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長野の男性焼死火災 2007年3月19日(月) 酸素吸入中に喫煙で出火か |
信濃毎日新聞:2007年3月19日(月)
長野市川中島町今井原のアパートで9日に1階の部屋が燃え、無職男性(54)が焼死した火災で、男性が鼻から酸素を吸入する在宅医療用機器を使用しながら喫煙し、たばこの火が吸入用チューブに触れて出火したと推測されることが19日までに、長野市消防局の調べで分かった。この火災を受けて、経済産業省は在宅医療用酸素を使う際は火気に注意するよう、同省のホームページで呼び掛けている。
火災は午前10時ごろに発生。チューブから漏れた酸素のため、短時間に床や布団に燃え広がったとみられる。男性は1人暮らしだった。同消防局によると、機器の取扱説明書には使用中は喫煙しないように記してある。
経済産業省によると、1988年に都内の男性が類似の在宅医療用の酸素機器を使用中、たばこが原因で火災が発生している。死亡例は今回が初めてとみられる。同省は、酸素吸入中の禁煙のほか、ガス器具やライターなど火気を扱わない、火気に近づく際には酸素を止める−などの注意を呼び掛けている。