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皆さんこんにちは!新潟県知事の泉田裕彦です。 今週のコラムは、 「7年連続日本一!12歳児のむし歯数」をお届けします。 ◇7年連続日本一!12歳児のむし歯数 (メールマガジン第84号(2007年6月8日) ────────────────── 毎年6月4日から10日は「歯の衛生週間」です。実は新潟県の12歳児のむし歯数が日本一少ないことを、皆さんご存じでしたか? 2006年、新潟県の12歳児の平均むし歯数は0.99本と、ついに1本を下回りました。これは、全国初の快挙です!しかも、“7年連続日本一!”という素晴らしい記録を更新し続けています。 永久歯がほぼ生えそろう12歳児のむし歯数は、子どもの永久歯のむし歯の代表的な指標として、WHO(世界保健機関)など国際的にも広く使われています。 これで、新潟が誇れる“白い”ものが「おいしい米」、「ふわふわの雪」、そして「むし歯のない美しい歯」の3つとなったんじゃないかと思っています。 県がむし歯予防に積極的に取り組み始めてから、06年で25年が経ちました。この間、治療済みも含めた12歳児のむし歯総本数は1/5以下に減り、むし歯を1本も持っていないお子さんは3倍に増加するなど、驚くほどの成果を挙げてきました。 この快挙が成し遂げられた理由として、3つのことが考えられます。 第1に、歯科医師会と行政が一体となって、全国に先駆けてすすめてきたフッ化物(フッ素)洗口による予防です。 第2は、これも全国的にも珍しいのですが、学校と歯科医院との連携により、そもそもむし歯を作らないようにするという活動を全県下で取り組んできたということです。 そして第3に、県民の皆さんの歯科保健への関心が高まってきたことが挙げられます。 やはり、地域、行政そして医療機関がお互いにうまく連携してきたことが、全国1番のむし歯の少なさを達成し続けてきたのだと思っています。 さらに、大人でも全ての年代で、一人当たりの残っている歯の本数が増えています。特に60歳代と70歳代で大きく増加していて、80歳で20本の歯を残そうという8020(ハチマルニイマル)運動の目標達成に向けて良い方向に進んでいることは、とてもうれしいことです。 むし歯は万病の元とされ、むし歯が無い人は医療費も少なく健康であることが言われています。特に医療費全体を下げることは、社会全体が安心して暮らせる地域社会づくりにもつながるものと、重点的に取り組まなければならない課題と思っています。 これからも生涯を通じた歯科保健対策を進めて、80歳で20本の自分の歯を残すことをぜひ達成し、健康で長生きできる地域作りのため頑張っていきたいと思います。 |
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