=歯の溝と歯ブラシの毛の大きさ=
むし歯になりやすい溝の中を、歯ブラシで掃除する事は不可能である。
米国歯科医師会雑誌(1984年)
WHO(世界保健機関)は1969年にむし歯予防の為にフッ素を利用するように加盟国に発表しました。その為、欧米や韓国では水道水にフッ素を添加する方法を採用してむし歯を激減させました。日本では、米軍基地内を除いて水道水のフッ素化がおこなわれていないので、むし歯が多い傾向があります。新潟県では、フッ素(NaF)を溶かした水でブクブクのうがいをする事によって日本一むし歯が少ない県になりました。フッ素は、むし歯を防ぐ再石灰化作用を持っています。
家庭で使う歯磨材はフッ素入りと明記されている物を選んで使うようにして下さい。そして、磨いた後のすすぎは、軽く口をゆすぐ程度にして下さい。そうしないとせっかくのフッ素が流れてしまい、むし歯予防効果が薄れてしまいます。また、1才頃から歯科医院等で歯の表面に直接フッ素を塗るフッ素塗布も定期的に行うと効果的です。
むし歯は歯ブラシの毛先よりも小さい奥歯の溝の中や歯ブラシでは磨きにくい歯と歯の間から多発します。フッ素を上手に使って、むし歯を防ぎましょう。