WHO(世界保健機関)のむし歯予防 |
WHOは蔓延するむし歯に対して、1969年にむし歯予防方法を発表しました。
(1)フッ素の利用 具体的には 水道水へのフッ素添加(*1) フッ素洗口(*2) フッ素入り歯魔き剤の利用(*3) フッ素塗布(*4) 食塩へのフッ素添加(*5) (2)シーラント(予防充填) (3)甘味制限等の保健教育 です。 |
従って、これを用いた国や地区はむし歯が減少しました。
また、『歯磨き』がWHOが推奨するむし歯予防方法に記載されていないのは、『歯磨き』はむし歯予防効果がないからです。
『歯磨き』すれば、むし歯が減少すると世界で初めて発表したのは1950年のL.S.Fosdickであり、この学者の誤った発表のおかげで世界中に歯磨きすれば『むし歯』が減るという誤報が広がったのです。
歯の表面の顕微鏡写真を見ると理由がわかります。→顕微鏡写真のHP
WHOの指針によれば、『むし歯予防には、歯磨きの回数を増やすのではなく、フッ素入り歯磨き剤の使用回数を増やすように』と指導すべきである。と述べています。
歯磨きは歯ぐきの健康の為にして下さい。そして、『むし歯予防にはフッ素を!』を利用して下さい。そうすれば、WHOの勧告を取り入れた欧米や豪州、新潟並みにむし歯が減少する事がわかっています。
(*1)水道水にフッ素を適量添加すると、その国の12才児の2人に1人がむし歯がまったくない状態になります。この方法は欧米や豪州、韓国等で実施されています。日本では米軍基地内が水道水にフッ素を添加しています。また、群馬県下仁田町ではフッ素入り水道水を住民に無料で配布しています。
(*2)フッ素(NaF)を溶かした水で4才児からブクブクうがいすると12才児の時点で2人に1人がむし歯がまったくない状態になります。
(*3)むし歯を20〜30%減少させます。
(*4)2ヶ月毎のフッ素塗布でむし歯が約50%減少します。
(*5)水道の普及率が悪いスイス等で行われています。基本的には水道水のフッ素添加と同じです。水道水からフッ素を補充するのではなく、食塩にフッ素を混ぜて、食塩からフッ素を補充します。