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 水道水にフッ素を添加する方法が一番効率的なむし歯予防方法ですが、水道水の普及率がよくない国では、食塩にフッ素を添加してむし歯予防をしています。
 スイスでは、海産物の摂取が少ないため、慢性的なヨウ素の不足によって、甲状線腫が多発していました。そこで、スイス政府は、食塩にヨウ素を添加する事によって、この問題を解決しました。

 これと同じように、むし歯もフッ素を摂取する事によって予防できます。1922年に産婦人科医のウェスピが、食塩を作る時に、フッ素を加えて、その濃度をむし歯予防にちょうど良い濃度に調節しました。そして1955年からスイス政府がフッ素入り食塩の販売を始めました。

フッ素入り食塩の利用

 むし歯予防のため、通常、食塩1kgに対してフッ素が200〜400mg添加されたものがフッ素添加食塩として利用されています。

 食塩フッ素化はスイスで始まり、フランス、ドイツなどヨーロッパ、また、コロンビア、ジャマイカなど中南米諸国で利用されています。

南米のフッ素添加食塩