佐賀県庁内の喫煙所設置に反対、NPO3団体も 県議
会採択請願が波紋
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/843747
佐賀県議会が全会一致で採択した県庁敷地内に喫煙所
の設置を求める請願が波紋を広げている。がん対策に取
り組む県内のNPO法人3団体が2022/04/21、設置に反対を
表明する要望書を山口祥義知事宛てに提出した。県医師
会も同じ趣旨の要望を出しており、たばこと健康を巡る
議論が熱を帯び始めている。
要望書は、県内でがん患者の支援に取り組むクレブス
サポート、小児がん・まごころ機構、がん患者さんにウ
ィッグと帽子を提供する会の3団体の連名。設置反対の
理由として「喫煙を推奨するものとして容認できない」
「県民のモデルとなるべき県職員が喫煙を続けるべきで
はない」などを挙げている。
団体が力を入れている「小学生からのがん教育」の授
業を受けた子どもに禁煙を勧められた父親がたばこをや
めたエピソードも紹介。山口知事に対し「県民のがん対
策と健康増進のため、県庁敷地内への喫煙所再設置はや
めてほしい」と訴えている。
県庁敷地内は2019年から全面禁煙となっている。
喫煙所設置の請願は県たばこ販売協同組合などが県議会
に提出し、3月の定例会で採択された。(栗林賢)
|