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手指のアルコール消毒で細菌が死ぬか否かの実験 | |||
①:触りなし ②:指で触る ③:アルコールで消毒した指で触る。 |
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方法: 1:牛乳に卵白を少し加え、鍋で温めながらゼラチンを混ぜ細菌の培養地を作ります。 沸騰した所で容器に入れ、蓋をして今度は電子レンジで沸騰の直前まで加熱します。これで殺菌完了です。 2:冷めて固まった所で蓋を開け、②番の所を5本の指で触ります。(①番は全く触りません) 3:今後は大量のアルコールで手指を10秒以上揉み洗いします。アルコールが蒸発して手が渇いてから③番の所を5本の指で触ります。 4:すぐ蓋をします。(触った番号を間違わないように裏にマジックで番号を記載します) 5:細菌学の実習では37度の保温箱で保管するのですが、装置がないので、室温で待ちます。(寒いので日数がかかります:クーラーボックスに培養地と約40度のお湯をペットボトルを入れると保温箱の代用になります) 6:細菌は目で見えませんが、数日たって1億倍位増えると細菌の塊が肉眼で見えてきます。 7:約9日後の結果です。 ①は全く触っていませんので変化なし。 ②は培地が変色して表面が細菌によって腐敗し溶けているのがわかります。 ③は②より変化の度合いが大きい。 (アルコールによって手の保護膜の油が溶け出し、深層の細菌まで付着した可能性があり) 結論: OSG東京大学 食の安全・安心研究所や細菌学の教科書にも掲載されている事ですが、消毒する前に汚れ(有機質)を物理的に落してから消毒液を使わないと、汚れと消毒液が化学反応して、消毒液の効果がありません。ご存じのように、手指の表面には、皮膚を保護する油や角質層などの有機質の塊なので、細菌と反応する前に手指の有機質と化学反応を起こしてしまいます。 この実験の追試をしています。(2021-02-08終了)HP掲載 http://www.asunet.ne.jp/%7ebbb/337-84.html 興味がある人は、鍋で牛乳とゼラチンを加熱して、3つの小皿につぎ、サランラップで蓋をして電子レンジで殺菌して冷めて固まったら同じ実験(追試)をして見て下さい。
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