栃木県警は21日、宇都宮市で昨年7月〜今年5月、宇都宮東署員が自動車の速度を測る装置の設置角度を間違え、計4136件を誤って速度違反として摘発したと発表した。県警はすべての処分を取り消す。
県警によると、複数の担当署員がレーダー式の速度測定装置を設置する際、角度を勘違いしていたため約8%速度が上がった状態で計測していたという。
摘発した4136件のうち429件で罰金刑などが確定済みで、宇都宮地検は再審請求し、無罪求刑する方針。また、4人が免許取り消し、483人が免許停止処分を受けており、県警は日数に応じた慰謝料の支払いなどで補償するという。
白井孝雄交通部長は「心からおわびする」とコメントした。【松本晃】