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たばこががんなどの原因になることは広く知られていますが、たばこを吸う人が多い男性を対象にした調査で、喫煙率をゼロにすることができれば、がんによって死亡する人を20年間で24万人余り減らすことができるという結果を厚生労働省の研究班がまとめました。 この調査は、がんのリスクが高まる40歳から79歳の男性を対象に行われたもので、喫煙率をどのくらい下げればがんで死亡する男性がどれだけ減るかを推計しました。がんで亡くなる男性は年間で14万人に上りますが、推計では、平成12年の調査で44%だった男性の喫煙率をその後の10年間でゼロにすることができた場合、肺がんだけでなく胃がんや肝臓がんなどがんで亡くなる人は20年間でおよそ24万4000人減るとしています。また、半分の22%になった場合でも、がんで亡くなる男性は20年間でおよそ8万3000人減らすことができるとしています。すべてのがんを対象に喫煙率と死亡について影響を調べたのは初めてだということです。分析を行った国立がんセンターの片野田耕太研究員は「たばこ対策を集中的に進めれば、20年間で数万から数十万人の命を救える可能性がある。社会全体で喫煙率の減少に取り組むことが必要だ」と話しています。 |