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「喫煙OK」2008年04月から10か所 
兵庫県姫路城周辺

2008年10月以降は1000円徴収

 世界遺産・姫路城周辺で路上喫煙を禁止する姫路市は、禁止区域に隣接する街頭を中心に設置する喫煙所を約10か所とし、違反金は一律1000円とすることを決めた。

 喫煙場所は極力、人通りが少ない場所を選定。駅前広場の東西2か所や大手前、家老屋敷跡両公園、姫路城の入り口などを候補地として検討している。

 灰皿は風で倒れたり、盗まれたりしないよう地面に固定するタイプが中心で、城内は掘削工事が難しいため、他の場所より小型にする。マナー順守を訴えるメッセージも添える。禁止区域へ紫煙が流れ出さないための囲いについては、「予算面から難しい」として設けない。違反金は、同様の条例を施行した大阪市と同額で、バランスを考慮したとしている。

 市議会に諮っている条例の改正案では、姫路城周辺とJR姫路駅までの大手前通り(延長約850メートル、幅約50メートル)を禁止区域としており、嘱託の専門職員4人が違反者に目を光らせ、10月以降はルールを告げたうえで、違反金を徴収する。

 市美化業務課の担当者は「今後、『人目に付きやすいが、人通りからは離れている』といった場所を選んで喫煙スペースを設定したい」と話している。