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すべての自動車内を禁煙に、受動喫煙防止で 英医師会

英王立内科医師会は2010年03月24日、同乗する子供や成人に対する受動喫煙防止のため、すべての自動車内を禁煙にするよう提言する報告書をまとめた。

王立内科医師会は英国のがん研究やたばこ管理当局の統計資料などを基に、受動喫煙による被害を調査。

その結果、年間12万人以上の子供が中耳疾患にかかり、喘息などに悩まされているのは少なくとも2万2000人で、2万人以上が下気道感染にかかっていると指摘。乳児40人の突然死も引き起こしていると述べている。これらの疾患により、医師による往診数は毎年30万件以上で、9500人が入院し、医療費は年間2330万ポンドに達していると報告した。

英国は2007年から公共の場を禁煙とする禁煙法が施行されており、今年はこの法律の見直し年にあたっているが、その際にこの報告書が参考資料として提出される。

報告書は、子供や若者が出入りする場所から完全にたばこの煙を排除することが必要だと強調。自動車内の完全禁煙化のほか、たばこ税の増税、たばこパッケージの警告強化などを求めている。