愛知県警は14日、飲酒運転が疑われる事故2件の捜査を怠ったとして、中村署交通課の男性巡査部長(51)を犯人隠避容疑で名古屋地検に書類送検し、減給3か月(10分の1)の懲戒処分にした。
発表によると、巡査部長は昨年7月7日未明、交通事故の現場責任者として当直勤務をしていた際、名古屋市中村区で物損事故を起こした会社員男性(25)の呼気からアルコールが検出されたのに現場に出動せず、2日後、男性に「処分なし」と伝えた。昨年8月17日夕に起きた物損事故でも、他の警察官が、運転していた男性(51)から酒のにおいがすると報告したのに、現場に出動せずに飲酒検知は必要ないと指示し、犯人を隠避した疑い。
巡査部長はいずれも容疑を認め、会社員男性については、「会社を解雇されるのがかわいそうだった」と話しているという。
県警は、一緒に当直勤務していた男性警部(49)ら3人も所属長注意とした。