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子どもの成長環境を大切に

佐賀新聞:掲載2004年12月07日

鹿島市 掛園浩

 スポーツ選手の子どもは運動神経がいいとよく言われますが、これは遺伝の影響はごくわずか。ほとんどが親の影響で、小さいころから多くの運動を経験していることが関係しています。

 例えば、初めてキャッチボールをする時はボールをどのように取ってどのように投げるのか、いちいち考えながらしますが、その動作を何十回、何百回と練習すると、動作自体を考えずにキャッチボールができるようになります。つまり運動神経が発達したのです。このような運動神経は五―八歳に著しく発達し、このころにさまざまな運動経験をさせると、その刺激によって九―十二歳で成長が完成する運動神経を最大限に引き伸ばすことができるのです。運動能力は十二歳以降も発達します。

 この時期は「黄金の年齢」とも呼ばれ、あらゆる物事を短時間で覚えることができる一生に一度の大切な時期です。この大切な時期を、必要以上のテレビゲームやテレビの見過ぎで失ってはいけません。

 また、たばこの煙には子どもの身体や脳の発達を妨げる有害物質が含まれています。子どもが将来、大きな夢を実現できる環境を整えてほしいと思います。