- 換気してない6畳間でたばこを1本吸うだけで,副流煙によって発がん物質やシックハウス症候群の原因物質などが基準値を大幅に上回ることが分かった。厚生労働省が国産たばこの人気銘柄7銘柄について調べた結果で,換気や分煙の重要性を裏付けた。
- 実際に分析にあたったのは,委託先のカナダの検査期間。たばこ1本の吸い方は,1分間隔で1回2秒,35ミリリットル吸引とした。
- 売り上げ1位のマイルドセブン・スーパーのライトでは,ベンゼンは1本から0.303ミリグラム検出。換気された6畳間(約25立方メートル)では,環境基準の4倍の濃度に汚染される。
- シックハウス症候群の原因とされ発がん性も疑われるアセトアルデヒドは1.789ミリグラム。同省が定めた指針値の1.5倍。
- マイルドセブン,セブンスターなどほかの5銘柄でも,ベンゼンとアセトアルデヒドはいずれも基準,指針値を超えた
- たばこの先から出る副流煙の方に,喫煙者が吸い込む主流煙よりたくさん含まれる有害物質も多い。いずれも発がん性が疑われるホルムアルデヒド,ベンゾピレン,イソピレンは,それぞれ37倍,20倍,18倍だった。 (朝日新聞:2002年06月18日)
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