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日本人は減塩に努めましょう

 2011年07月に、消費者庁は、現在任意である食品に含まれる塩分量の表示を義務化すると発表しました。
 日本人は、世界の中でも最も塩分を摂取する食生活です。塩分を取り過ぎると、脳血管疾患や高血圧、胃がん、腎臓病等になりやすくなると言われています。

 日本人の死因のトップが癌ですが、癌の種類別では、一位が肺がんで2番が胃がんです。

 日本人は一日約12gの塩を摂取していますが、欧米やWHO(世界保健機関)は、一日の塩分量を6g以下にするよう勧告しています。取り過ぎた塩分の約97%は、負担がかかりますが、腎臓で濾過され、尿として排泄されます。残りは便や汗として排泄されます。
塩分を取り過ぎると、尿として排泄するため、水分が必要になるので、喉が渇きます。逆に塩分が不足すると、腎臓が尿から塩分を再吸収し、塩分の排出を抑えます。

 汗の中には、約0.05%の塩が含まれています。ですから10リットルの汗をかくと5gの塩が失われるので、このような状態を毎日続けない限り、現状では塩分の補充は不要です。

 アメリカでは以前、塩漬けの保存食を摂取していたので、胃がんが多かったのですが、冷蔵庫の普及と共に、胃がんが減少しました。日本人も減塩に努めましょう。

http://www.asunet.ne.jp/%7ebbb/92-03.html

消費者庁の発表
  消費者庁は、熱量やナトリウムなど食品の栄養成分表示を義務化する方針を固めた。
 栄養バランスのとれた食生活を送るため、商品を選択しやすくすることなどが目的だ。同庁は来年度にも法整備に着手する。トランス脂肪酸などの表示は引き続き検討する。

 栄養成分の表示は現在、基本的には事業者が任意に行っている。健康増進法で基準が定められているのは、商品に「脂肪30%カット」「カルシウムたっぷり」といった強調表示などをする場合。その成分の含有量を表示するとともに、〈1〉エネルギー(熱量)〈2〉たんぱく質〈3〉脂質〈4〉炭水化物〈5〉ナトリウム――の5項目の含有量をこの順番で表示しなければならない。

 同庁はまず、熱量などの5項目の含有量の表示を、原則としてすべての食品に義務づける。ただ、表示する際の優先度を見直し、ナトリウムを2番目に表示することを検討している=表参照=。日本人は世界の中でも塩分などからのナトリウムの摂取量が多く、それが脳血管疾患のリスクと関係しているとのデータもあるからだ。(2011年7月1日 読売新聞)
文部科学省:学校給食での塩分量を3g未満に
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/syokuiku/08110511/001.htm